紫外線療法(光線治療)について

太陽の光に含まれる紫外線のうち、特定の波長の紫外線(中波紫外線)のみを、病気がある部分に照射する治療です。照射することにより、過剰な炎症を抑え赤みを引かせたり、かゆみを感じる神経に働きかゆみを軽減させる効果が期待できます。過剰な炎症、かゆみを起こす病気(アトピー性皮膚炎、乾癬、掌蹠膿疱症など)や免疫細胞(過剰な炎症)が自身の細胞を攻撃してしまうような病気(円形脱毛症、尋常性白斑など)に有効性が確認されており、保険適応となっております。下記に簡単な動画がありますので、ご参照ください。

治療の実際

◉ 予約は不要です。

◉    病気がある部分の肌に紫外線をあてる機器を近づけて、1か所につき数秒〜数分(照射時間は機器の種類によって異なります)照射します。照射中の痛みはありませんが、少し温かさを感じます。

◉   数カ所ある場合は、続けて照射していきます。

治療後の反応

◉ 1-2日間は赤くなることがありますが、水ぶくれを生じるような火傷になることはほとんどありません。

◉ 日焼けして黒くなることはありますので、治療後に太陽の光に長時間あたる機会がある場合には、日焼け止めを塗っていただくことを推奨しています。

治療頻度、費用

◉  1週間に1−2回で治療を開始し、改善があれば2−4週に1回など間隔を空けて継続していくことも可能です。

◉  費用は、3割負担の方で約1000円です(別途、初診料・再診料、処方箋料などがかかります)

こども医療費助成も適応されます。

機器の種類

◉  ナローバンドUVB(機器 ジェイトラック)

紫外線 UVBの中で、波長が311nm付近のみの紫外線のみを照射する機器です。1回の照射で体の半分の面積(上半身、下半身)を照射できるため、病気の範囲が広い範囲にある方に向いています。

照射時間は、1回につき数分間です。

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◉  ターゲット型エキシマライト(機器 エキシプレックス308)

紫外線 UVBの中で、波長が308nm付近のみの紫外線のみを照射する機器です。写真の通り、照射範囲が小さいため、病気がある部分のみに照射することができ、病気が無い部分への照射を避けられるメリットがあります。また、多くの部位に照射する場合でも、照射時間が1カ所につき数秒間と非常に短いので、全体の治療時間は長くても数分間です。

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